清水エスパルスが世界一クラブになるまで続ける観戦記

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さようなら、ドウグラス

本日、ドウグラス選手の神戸への完全移籍が発表されました。ある程度覚悟はできていましたが、やはり現実を突きつけられるのはつらい。

 

選手の移籍はあって当たり前ですし、めぐりめぐってエスパルスに来てくれた選手にはいつも、どんな選手も感謝しかありませんし、それはドウグラスに限らずどの選手でも同じです。ただし、やはりこの一年半、エスパルス2015シーズンに次いで、はかなり大変な時期でした。そのエスパルスを残留せしめた立役者であり、このストライカーには特別な思いがありました。

 

さかのぼれば安貞桓マルキーニョスやJJなど、エスパルスの危機を救ってくれた助っ人外国人助っ人選手もたくさんいましたが、1年半の在籍でここまでインパクトを残したFWはこれまで、いないように思います。

 

ドウグラスの一番の武器といえば、そのボディバランス。身体能力の高さです。上背がすこぶるあるわけではないのにワントップでポストプレーもできますし、昨年の北川の活躍を支えたように、ツートップで回りを生かすこともできる稀有なFWです。もともとJ2徳島で頭角を現した選手で、そういった起用方法が多かったわけですが、特に清水は前線の選手に限らず身長的に不利な選手が多く、とりわけ今シーズンは、後ろでまわしつつビルドアップしていくスタイルも浸透しなかったため、六反・大久保もドウグラスにまずはあてるケースが多かったのですが、競り合いで負けるイメージが全くありません。体の預け方がうまく、特に最終節鳥栖戦で光っていましたが、一度足元で持てれば、ものすごい馬力でスピードもあり、本当に一人で状況を打開できる選手でした。

 

重ね重ねになりますが、昨年の北川の活躍は、絶対にドウグラスなしではありえなかった。北川もきっとそういう思いがあるだろうし、苦しんだ2018、2019シーズンでしたが、最高のツートップコンビでした。

 

つけくわえると、これも人口に膾炙した話ではありますが、チームへの献身的なプレー・ふるまいも、よくあるブラジル人選手のステレオタイプ的選手ではなく、ドウグラスをキャラクタライズする重要な要素だと思います。どのインタビューでも、まずはチームが勝つこと。これを重ね重ね言っていましたし、実際プレーでもそうだったと思います。センターフォワードなら、もっとがつがつしていてもいいのでは?と思うほど、より得点の確率が高い選択肢を迷わずとれる。本当に稀有な選手だったと思います。

 

昨シーズン、まだクリスランが在籍したとき(その後クリスは大けがを負うのですが...)は、なぜこのタイミングでFW?と思ったのを覚えています。広島で活躍していた選手なのは当然知っていましたが、海外から、高い年俸を払ってとる選手なのか?という疑問があったのは覚えています。ただし、当時の久米GMの意向だと後から知ったのですが、本当にドウグラスがいなかったら、と考えると怖いです。

 

サポーターの素直な気持ちとしては、当然、来シーズンも一緒に戦ってほしかった。慰留できなかったのは本当に悔しいし、自分も大好きなチームが、こういう選手に選ばれるような魅力的なチームにになれるように、自分ができることをしたいな、と改めて思いました。幸いにも移籍金もチームに残してくれ、ドウグラス自身、年齢・周囲の環境も考えたら、よりレベルアップしたいだろうし、当然の選択だと思います。自分がドウグラスでもそうすると思います。

来年、日本平に来たら、全力の拍手で迎えたい。これからもドウグラスの成功を素直に願っているし、イニエスタとワクワクするプレーも見たいと思います。

 

心臓のこともあるだろうし、年齢的にも選手生命としてはあまりもう、長くないのかもしれない。これだけ自分の好きなチームを幾度となく救ってくれたこの選手には、これからもずっと、活躍してほしいと思っています。ドウグラス。神戸でも大活躍してください。今までありがとう。